HDR-FX1の外部マイク入力端子はミニジャックです。業務用のマイクは、通常キャノンジャックを用いしかもバランス接続となっています。従って、マイクもバランス接続ですから、業務用のマイクをFX1に接続するためには変換が必要です。
ビデオ関連機器を扱っている店にキヤノン−ミニプラグ変換ケーブルが売られているのでそれを利用することが出来ます。変換ケーブルを購入する際には、接続かがFX1に適しているものかどうかを確認するとよいでしょう。
変換といってもバランスアンバランスの変換とFX1側にに適合するコネクタをとりつけるだけですから、半田付けが出来る方にとっては難しいことではありません。
部品
用意するのはキャノンプラグXLR-3-11Cと3.5mmのステレオ用ミニプラグ、それにシールド線50cm程度です。外付けマイクがモノラルであってもFX1側はステレオですから、必ずステレオ用のミニプラグを使用します。ミニプラグにはL型のものもあります。L型のものだと、カメラのジャックに差し込んだとき横に出っ張らないので多少スマートに見えます。
シールド線は、家電販売店や100円ショップにある両端にステレオミニプラグが付いたものを利用すれば、ミニプラグ側の半田付けの手間を省けます。片側がRCAプラグのものでもかまいません。実際に使用するのは片側だけですから。
ミニプラグは、3.5のステレオ用です。掲載写真に写っているのは「φ3.5プラグ(ステレオ8角)」です。モノラル用は、FX1側の内部での接続がうまくいきません。キャノンプラグはXLR-3-11Cというタイプです。いずれも、秋原や大阪の日本橋の電気街のパーツ屋で購入しますが、これらの場所から遠い場合は通販で入手できます。例えば東京秋葉原の「千石電商」です。ここではシールド線も扱っています。 ホームページも持っているので品物の形状などを確認してから注文することが出来ます。ミニプラグは「http://www.sengoku.co.jp/Frame-JS.htm」の五十音インデックスで、「コネクタとケーブル」 「φ3.5」 「3極プラグジャック」とたどっていくと目的のプラグのページにたどり着きます。「3極プラグジャック」ではなく、「両端ステレオミニプラグ」を選べばケーブル付きのものが見られます。
ケーブル製作のポイント
ポイントは、カメラ側のステレオ入力のジャックに対して左右両方に同じ信号を入れるようにすることと、バランス型マイクの出力をアンバランスに変換することです。ステレオの左右に同じ信号を入れるのには右側と左側を接続してしまいます。
バランス型の出力端子は3つあります。信号のホット側とコールド側、それにグランドです。アンバランスへの変換はマイクの出力端子のコールド側とグランドとを接続します。
バランス出力では2芯シールド線が使われますが、アンバランス出力では単芯シールド線を使います。2芯シールド線の芯線の1本だけを使用するかあるいは2本をまとめて接続して1本として使用しても結果は同じです。
ここでの説明は、市販のミニブラ付きケーブルを流用することを考慮に入れて、2芯シールド線を使用しています。ミニプラグ側は、市販のミニプラグ付きケーブルを使用すれば加工の必要がありません。適当な長さのところで、切ってそこにマイク側のキャノンプラグを接続します。
ステレオの左右に同一信号を入れるためには、キヤノンプラグ側で2本の線を同じところに接続します。キャノンプラグのホット側2番です。シールド線のシールド(網状になっているものもあるが芯線を髪の毛のように細い線で組んでいる)がグランド側で、キャノンプラグの1番と3番に接続します。1番と3番との間は余った線を用います。
端子の番号はプラグの先端に記されています。
シールド線の処理
シールド線の被覆を剥がすときは、中の細いシールドを切ってしまわないように注意が必要です。カッターを被覆の周囲をぐるりと軽く当たり、堅いものに当たるような手応えが感じられるところまで切ります。被覆が完全に切れたところで、ニッパーで軽く挟んで引っ張り取り除きます。現れたシールドを丁寧に剥がし、縒って一本にまとめます。
ミニプラグへの接続
ミニプラグのカバーはネジ式になっているので、プラグの金属部分を左手で押さえ、黒いカバーの部分を左に回して取り外します。取り外したカバーは、向きを間違えないように接続するシールド線に先に通しておきます。できるだけ細く縒ったシールドを内側からミニプラグの一番大きい端子の中側から外に向かって通します。通し終わった先を引っ張りながら端子に沿って曲げ、半田付けします。このとき、半田が厚く盛り上がるとカバーがぶつかってしまいます。半田付けができたら端子ぎりぎりのところで余分な部分を切り取ります。
2芯シールドを使用する場合は赤い線を、ミニプラグの中心の端子に接続します。長さを合わせ、被覆を剥がし、端子の穴に線を通して半田付けします。白をもう一つの端子に同様に半田付けします。
単芯シールドを使用する場合は芯線が1本ですから、ミニプラグの2つの端子をつなぐような格好で半田付けします。
キャノンプラグへの接続
キャノンプラグの多くは、パーツに分かれた状態で袋に入れて売られています。袋から取り出して、ケーブル保護用ゴム、カバー、絶縁カバーの順に、マイクケーブルに先に通しておきます。忘れると後でせっかく半田付けしたところを外さなければならなくなります。こちらも先ずシールドを、1番に半田付けします。これも、なるべく短くし、裸のシールドが他の端子に接触しないようにします。端子は筒状になっているのでこの中に線を入れ半田を流し込むような形で半田付けします。
次に1番と3番とを余分な線を短く切って半田付けします。マイクのバランス出力のコールド側をグランドである1番に接続することによってアンバランスにするのです。
白と赤の線を2本まとめて2番に半田付けします。これは、カメラのマイク入力端子の1チャンネルと2チャンネル(LとR)を接続して外部マイクの信号を左右両方に入れるためです。単芯シールドを使用している場合は1本だけ(それしかない)を2番に半田付けします。
コネクタの本体にカバーを固定するためのビスが付いているので一旦外します。製品によってはビスが別になっている場合もあります。使用しているケーブルがキャノンプラグに対しては細すぎるのでケーブル押さえが効きません。ケーブルを引っ張ったときに直接半田付け部分に力が加わり断線のおそれがあります。そこで、写真のようにケーブル押さえの金具が当たる部分にビニールテープを巻き付けて見かけを太くします。テープを巻きすぎると、ケーブル保護用のゴムの中をうまく通らなくなるので注意が必要です。
ケーブル保護用のゴムをコネクターカバーにはめ込みます。絶縁カバー、コネクターカバーの順でプラグ本体につけていきます。コネクターカバーは、切れ込みがある部分が本体のロック用金具にはまるように向きを合わせます。はめ込むときには若干力を加える必要があります。
しっかりはめ込んだら固定用のビスで本体とカバーとを固定し、ケーブル押さえ金具を2本のビスで取り付けます。(写真の矢印の部分)

















